繊細さん 2021 10 17

書名 繊細な人の心が折れない働き方
著者 井上 智介  ナツメ社

 社会には、「繊細さん」(HSP)という人たちがいます。
「HSP」とは、「Highly sensitive person」(とても敏感な人)の略語です。
 「私は、HSPじゃない」と思っても、
誰でもHSPの気質を持っていると思います。
 何かのきっかけでHSPになることがあります。
私は、大学生の頃、音に過敏になったことがあります。
 これは、動物のように聴覚が鋭くなったのではなく、
音に過敏であり、音に気疲れしてしまうという感じでしょうか。
そういう青春時代がありました。
「多様な働き方」
 株式会社は、もちろん利益を目指すものですが、
一方で、私たち社会を担う存在でもあります。
 誰もが出世を目指しているわけでもなく、
誰もが上昇志向を持っているわけでもありません。
 みんなの役に立ちたい。
みんなの調整役になりたい。
 あるいは、地味にコツコツと働きたい。
マイペースで働きたい。
 しかし、そういう人は評価されません。
そういう人は、会社で生きにくいでしょう。
 しかし、全員、上昇志向の人たちにしたら、
会社は、どうなるか。
おそらく、うまく行かなくなります。
 繊細さんは、会社の組織にとって「潤滑油」です。
直接利益につながりませんが、
潤滑油がない機械は、どうなるでしょうか。
 目先の利益を求めても、長期の利益を失います。
最近の会社は、長期の視点を見失っています。
10年後、20年後のプランを考えられなくなっています。
せいぜい3か月後や半年後しか考えていないでしょう。
これが日本弱体化の原因です。
 短期の勝利ではなく、長期の勝利を目指そう。
その過程で、きっと繊細さんが縁の下の力持ちになるでしょう。












































































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